オープンエデュケーションとは

オープンエデュケーションとは、教育のオープン化を意味します。近年では、インターネットのような情報通信技術を活用し、より多くの人に教育機会を提供する活動を指す概念となっています。

世界中でひろがる「オープンエデュケーション」

世界中で、インターネット上で広く教育機会を提供する活動「オープンエデュケーション」が活発になっています。

大学をはじめとする様々な教育機関や個人が、ネット上で自由に使えるオープン教材(OER)を公開し、多くの大学がオープンコースウェア(OCW)とよばれる大学教育に使われる教材を無料で公開しています。また、教育ベンチャー企業や大学が数万人規模の学習者を集めるMOOC(ムーク)というオンライン教育も急速に広がっており、その受講者は全世界で1千万人を超えています。

大学教育の「いま」を発信する

オープンエデュケーションは大学にとって、大学教育の「いま」を発信する活動です。

講義資料や講義ビデオをオープンコースウェアで配信したり、大学教員がMOOC(ムーク)を開講することで、学生ではない一般の人たちが大学の教育内容を知ったり、インターネット上で実際に学んだりできます。英語の教材を使えば、世界にも範囲が広がります。大学にとってオープンエデュケーションの活動は、大学教育の面白さや魅力を世の中に伝え、高校生や留学生に大学の魅力を訴えるチャンスとなります。

教育を「オープン」にすることで教育の「質」が高まる

オープンエデュケーションの広がりによって、世界中でさまざまな分野の良質なオープン教材が公開されています。

同じ大学の教員同士が、また世界中の教員が、普段の講義で使っている講義資料や講義ビデオをオープン教材として共有することで、互いに刺激しあってよりよい教育を創り出すことができるでしょう。学生にとってもオープン教材は便利です。お金をかけずとも、講義内容を予習・復習することができるため、講義で学んだ内容を確実に身につけることが可能になるでしょう。

このように、オープンエデュケーションは大学の「外」に対してだけでなく「中」に対しても、大きなインパクトを持つのです。