【開催報告】北大OECフォーラム2022 − デジタル・シームレス学習大全 −

開催日時
2023年3月8日(水)13:00~16:15

参加者
44名

2022年度のフォーラムは「デジタル・シームレス学習大全」と題して、バーチャル空間「oVice」で開催しました。また、本フォーラムは北海道大学「教育に関するFD」として開催しました。

フォーラム趣旨説明・取組紹介

OEセンター重田副センター長から、本フォーラムの趣旨説明、ならびにデジタル・シームレス学習に関するセンターの取組事例を紹介しました。具体的には、OEセンターが主導して採択された「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン(Plus-DX)」事業において実現した学内の学習環境の構築、ハイブリッド型授業の開発と実施支援、教育情報システム(ELMS)の開発運用、それらに関連した研究活動についてご紹介しました。

配布スライドは、下記のリンクからご覧いただけます。
>> 配布スライド(p.1-17)

事例紹介

事例紹介では、新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年以降、OEセンターが学内外の組織と連携して取り組んだデジタル・シームレス学習に関わる事例について、教材設計、著作権処理、映像制作などOER開発での役割ごとに発表を行いました。また、OERを活用して行うハイブリッド型授業の実施支援・方法の普及、OEセンターと連携する工学系教育研究センターCEEDのハイブリッド型授業支援についてもご紹介しました。

配布スライドは、下記のリンクからご覧いただけます。
>> 配布スライド(p.18-96)

相談会・ポスター展示

相談会会場には「著作権処理」「映像制作」「ハイブリッド型授業」「教材設計」「CEED大学院工学研究院工学系教育研究センター」のブースを設けて、参加者から個別に相談を受け付けました。

ポスター会場では、効果的な教材の開発、教材・教育の一般公開、オンライン教育の開発、ハイブリッド型授業の開発、オンライン・ハイブリッド型授業の実施支援に関わる取組について展示しました。

シンポジウム

シンポジウムのテーマは「高等教育におけるDXの展望」です。東北大学大学院情報科学研究科、日本教育工学会会長の堀田龍也教授、OEセンター松王政浩教授による対談を事前収録し、シンポジウム会場で放映しました。

対談では、OERやデジタル・シームレス学習環境が普及することによる高大接続の新たな可能性や、地域間の教育格差を是正する可能性、また大学間の単位互換とそれによる大学の淘汰など、話題は多岐にわたりました。

対談後の質疑応答では申込時、フォーラム中に寄せられたご質問に回答しました。「OCWの著作は、本人に帰属するのかOECに帰属するのか」などOEセンターの業務に関わるものや、「コースウェア・教材などの制作コストの回収というのは問題ないものでしょうか、収益化など考えていないのか」など今後活動を続けていく上での課題にも言及がありました。また「北大に4月以降oViceは導入されるのか」というご質問もありました。全学的な導入予定はありませんが、OEセンターでは今後もoViceなどデジタル空間を活用したセミナー開催などを予定しています。ご質問していただいた皆さま、ありがとうございました。

懇親会

フォーラム後は、桜が咲く会場に模様替えし、春らしく暖かい雰囲気の中、懇親会を実施しました。

OEセンターでは今後もoViceなどデジタル空間を活用したセミナー開催などを予定しています。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。