2024年度のフォーラムはOECが10周年を迎えたことを記念し、北大OECフォーラム2024「オープンエデュケーションセンターの10年と未来の学び」と題して、対面およびzoomウェビナーにおいて開催しました。また、本フォーラムは北海道大学「教育に関するFD」として開催しました。
開催日時:
2024年9月12日(水)13:00~17:30
参加者:111名(対面45名、ウェビナー66名)
記録動画は、下記のリンクからご覧いただけます。
>> 記録動画
基調講演1「早稲田大学におけるオープンエデュケーション」
基調講演には2名の先生をお招きし、ご登壇いただきました。
初めに早稲田大学人間科学学術院 教授ならびに同大学大学総合研究センター 副所長の森田裕介先生にご登壇いただきました。
森田先生は教育工学をご専門とし、大学総合研究センターにおいてICT・遠隔教育を基盤とした教育手法の研究開発を推進されています。基調講演では、早稲田大学における授業のオンライン化、MOOCの公開や教育DXに関わる取組について、関係する学習理論と共にご紹介いただきました。
森田裕介 教授:早稲田大学におけるオープンエデュケーション
基調講演2「TRY FIELD」
2つ目の基調講演では、立命館大学の立命館大学OIC総合研究機構 教授ならびに同大学社会共創推進本部 本部長の三宅雅人先生にご登壇いただき、立命館大学が産学連携、地域連携の拡張を目指した「TRY FIELD」のキャンパス構想や実証実験、企業・自治体との連携事業について幅広な話題を提供いただきました。
三宅雅人 教授:TRY FIELD
北海道大学OECの活動事例紹介
オープンエデュケーションセンターの活動として、「共同開発」「実施支援」「研究開発」について事例とともに紹介しました。
藤岡千也 特任講師:オープン教材の共同開発
杉浦真由美 准教授:ハイブリッド型授業の実施支援
重田勝介 教授:ハイブリッド型学習に関する研究開発
パネルディスカッション
基調講演者の森田先生、三宅先生に加え、本学理事・副学長の山本先生、OECセンター長の松王先生を加えてパネルディスカッションを実施しました。
パネルディスカッションでは、最初に基調講演に対する質疑応答が行われました。早稲田大学でのハイブリッド型授業や成績評価、立命館大学いばらきキャンパスのセキュリティなどについて質疑が交わされました。また、OECに対しても制作したコンテンツの効果や、本学の著作権処理に関する質問がありました。ディスカッションではハイブリッド型授業と次世代教養教育に関する教育DXについて意見が交わされました。教育の方法と内容を共に議論する場を北大でも作る意義や、デジタル・シームレスな大学空間・学習環境についての議論の必要性や、これまでの常識にとらわれず今の学生が望んでいることを考慮すべきであることなどについて意見が交わされました。パネルディスカッションに登壇された先生方、またご質問をいただきました皆さまに心から感謝申し上げます。
パネルディスカッションの様子
10周年展示・スタジオ見学・相談分科会
パネルディスカッションの後には、OECの10周年を記念してこれまでの教材開発を振り返った展示、S棟スタジオ見学を実施したほか、教材設計、映像制作、著作権処理、CEEDのブースを設け、各種職能を持つスタッフに直接教材開発・授業支援、著作権に関するご相談・ご質問を受け付ける時間を設けました。
展示とスタジオ見学、また各ブースにもたくさんの方々にお立ち寄りいただきありがとうございました。
OECの10年を振り返る年表
相談会の様子
参加者アンケート
参加者の皆さまには、フォーラム後のアンケートにも回答いただき、ありがとうございました。テーマ、進行、時間配分ともに9割以上の皆さまから「とてもそう思う」「ややそう思う」との回答をいただきました。コメントには、立命館大学の先進事例に対する驚きや、大学間の連携を求める声などが寄せられました。また、10周年に対するお祝いのお言葉を頂戴いたしました。アンケートにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。