主催:北海道大学大学院教育推進機構 オープンエデュケーションセンター
共催:北海道大学大学院教育推進機構 高等教育研修センター
開催日時:
2025年6月17日(火)16:30~18:00
ファシリテーター:
杉浦 真由美(北海道大学 大学院教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 准教授)
重田 勝介(北海道大学 大学院教育推進機構 オープンエデュケーションセンター / 情報基盤センター 教授 )
近年、生成AI(特にChatGPTなど)の登場により、学習環境や学びのスタイルが多様化しています。また、教育現場においても生成AIが取り入れられつつあり、授業をどのように設計するかが、あらためて注目されています。
そこで、本ワークショップでは、授業設計に役立つ「インストラクショナルデザイン」の基本的な考え方を紹介するとともに、生成AIを実際に操作しながら授業づくりのヒントを探るワークを行いました。
ワークでは、授業設計の基本的な方略として「ガニエの9教授事象」「Learning by Doing」を取り上げ、活用方法について解説しました。

続いて、参加者は自身の授業に関するテーマや学習目標を生成AIに入力し、インストラクショナルデザインの方略を踏まえて授業改善のプロンプトを作成しました。
出力結果はPadletで共有し、グループ内で授業の相互紹介を行いました。
その後、ファシリテーターからのフィードバックを通じて、授業改善のヒントを得られた様子が見受けられました。

参加者からは「プロンプトを段階的に示していただいてのでハードルが下がり、気軽に使うことができた」「授業設計のヒントとしてガニエの9教授事象を入れたら、こんなに詳しく提案してくれて驚いた」「Learning by Doing はさまざまな場面で活用できると強く感じた」といったコメントから、授業改善に直結するアイデアが得られたことがうかがえました。
また、「自分で手を動かし、他の参加者と意見交換し、理論的な解説も聞けるという三段構えが充実していた」「他の教員と授業内容を共有できる時間があったのが助かった」「ファシリテーターの補助があり安心して取り組めた」といった感想もあり、研修全体が和やかな雰囲気の中で進められたことが伝わってきました。
一方、「グループディスカッションの時間が足りなかった」「ワークの内容が盛りだくさんだったので、生成されたものを見る時間をもう少し確保してほしい」といった改善点も挙げられ、次回の運営に活かせる貴重なご意見をうかがうことができました。

後期にも同様のワークショップを予定しております。
皆さまからいただいた声を活かし、より充実した学びの機会となるよう工夫を重ねてまいります。