【開催報告】「効果的なオンライン授業の設計と実施方法」第1部:教育セミナー(9月14日実施)

記録動画配布スライドは、下記のリンクからご覧いただけます。
>> 記録動画(2021.09.14 実施)
>> 配布資料1:効果的なオンライン授業の実施方法
>> 配布資料2:効果的なオンライン授業の実施事例

開催日時
2021年9月14日(火) 13:00-14:30

参加者
213名

本セミナーは「新型コロナウイルス感染症への対応が当面続くことを前提とした教育」と「コロナ禍に関わらずオンライン教育の有効性を活かした新たな教育」の両立を図りながら授業を実施するオンデマンド型と同時配信など、異なる授業形態を組み合わせたブレンド型授業の設計方法と実践事例を紹介するべく開催しました。また本セミナーはZoomでのウェビナーで開催されました。

教育セミナー

時間 概要
13:00-13:10 開会挨拶
趣旨説明
13:10-13:40 セミナー1:効果的なオンライン授業の実施方法
重田 勝介(北海道大学オープンエデュケーションセンター副センター長)
13:40-14:15 セミナー2:効果的なオンライン授業の実施事例
山本 堅一(北海道大学高等教育推進機構高等教育研修センター特任准教授)
14:15-14:30 質疑応答

セミナー1:効果的なオンライン授業の実施方法

セミナー1では、効果的なオンライン授業の実施方法として、ブレンド型授業を設計するための考え方などについて紹介・解説しました。
>> 配布資料1

はじめに、ハイフレックス型授業の定義、利点や問題点など概念的な整理を示した上で、一定のクオリティを保ちつつ、できる限り簡便に同時配信授業を行う方法について説明しました。

続いて、オンライン授業設計のポイントでは、学生とのインタラクションの要となる5つの要素「コミュニケーション」「インプット」「アウトプット」「コラボレーション」「アセスメント」を、オンライン上で実施する方法について解説しました。続いて、自身で実践した反転授業を例に、オンライン授業化における工夫とその効果を解説しました。

また、これら5つの観点に基づいて授業を分析し、オンライン授業に設計し直す方法として、「リビルド法」が提案されました。リビルド法は、学内のみならず学外に向けても、ブレンド型学習を設計する際に広く用いることができるような道具(ツールキット)として開発が進められています。

なお、第2部では、このツールキットを用いて、1コマの対面授業を組み立てなおしてブレンド型授業を考案するワークショップを行いました。第2部ワークショップの開催報告も、よろしければご高覧ください。
>> 第2部:ワークショップ 開催報告

セミナー2:効果的なオンライン授業の実施事例

セミナー2ではブレンド型授業の実践例について紹介しました。
>> 配布資料2

まず授業をオンライン化する前と後を比較し、適切なやり方でブレンド型授業を設計すれば、場合によっては対面よりも学生からの質問が多くなるなど授業実践上の変化について紹介しました。

続いて実際の授業の様子、また効果的なオンライン授業を実施する際のポイントについて説明しました。その中で、リアルタイムかオンデマンドか必要に応じて検討し、どちらの場合でも双方向性を持たせる工夫が必要であると示しました。これらの講義は同時配信中の画面上に学生からのコメントを即時に反映する、いわゆる字幕の「弾幕」を表示することが可能なサービス Comment screen を用いて実施されました。

本発表も同講義で用いられている Comment screen の機能を用いて配信されました。講師の共有画面上に表示される視聴者からの質問にその場で答えるなど、双方向性を体験しながら行われました。

質疑応答

参加者からはたくさんの質問が寄せられました。

対面・同時配信など異なる受講形態の学生でグループワークを行う方法やその中での個人の貢献度の評価方法など、ブレンド型授業で学生同士のインタラクションについて質問があった他、実習系で好事例があるかなど発展的な質問もありました。ご質問いただきありがとうございました。

セミナー中に紹介できなかった質問も併せて回答をまとめ、近日中に公開予定です。よろしければ、ご参照いただければ幸いです。

第2部ワークショップの開催報告も、よろしければご高覧ください。
>> 第2部:ワークショップ 開催報告

今後とも、北海道大学オープンエデュケーションセンターをよろしくお願いいたします。