【開催報告】ワークショップ「授業デザインツールキットを活用した授業設計」(A日程:11月30日実施/B日程:12月23日実施)

 

配布スライドは、下記のリンクからご覧いただけます。
>> 配布資料(A日程:11月30日実施/B日程:12月23日実施)

開催日時
A日程:2021年11月30日(火) 14:30-16:30
B日程:2021年12月23日(木) 14:30-16:30

参加者
A日程:5名(うち学内参加者 1名、学外参加者 4名)
B日程:6名(うち学内参加者 2名、学外参加者 4名)
※北海道大学「教育に関するFD」として実施

概要
OEセンターでは、効果的なブレンド型授業を設計・改善するために「授業デザインツールキット」を開発しました。本ワークショップでは、参加者それぞれが一コマの授業計画を持ち寄り、ツールキットを用いて効果的なブレンド型授業を考案する手法を具体的に体験していただきました。

プログラム(ZOOM実施)

時間 概要
14:30-14:40 導入:趣旨説明・事前課題の確認
14:40-15:05 グループワーク1:授業の相互紹介

授業デザインシート、LMSなどの授業グループを供覧しながら情報交換する

15:05-15:20 話題提供:リビルド法による授業設計の事例紹介
15:20-15:40 個人ワーク1:一コマのブレンド型授業の設計(1)

授業デザインボード(Jamboard)を用いて授業を組み立てなおし、ブレンド型授業を考案する

15:40-16:10 グループワーク2:一コマのブレンド型授業の共有

考察したブレンド型授業を、グループで共有する

15:40-16:10 個人ワーク2:一コマのブレンド型授業の設計(2)

グループワーク2で確認したことを踏まえて、授業設計について再検討する

16:20-16:30 まとめ

 

事前学習

参加者は、ワークショップの準備にあたり2つの課題に取り組んでいただきました。
①授業デザインツールキットに含まれる予習教材の学習
②ワークショップで検討する一コマの授業(現状)を授業デザインシートに記入

グループワーク: 授業の相互紹介

グループワークでは、はじめにワークショップで検討する一コマの授業について紹介をしていただきました。その際、授業デザインシートを画面共有し、授業の概要、オンラインで実施した際に困ったこと、悩んでいる点を中心に説明していただきました。

個人ワーク:一コマのブレンド型授業の設計

個人ワークでは、授業デザインボード(Jamboard)を用いて授業を組み立てなおし、ブレンド型授業を考案するワークを行いました。

具体的には、事前学習で授業を「コミュニケーション」「インプット」「アウトプット」「コラボレーション」「アセスメント」の5つの観点から現状分析したものを、授業デザインボードを用いて「準備」「授業前」「授業」「授業後」の4つのフェーズで組み立てていきます。

5つのインタラクションを横軸に、4つのフェーズを縦軸に配置して、それぞれの関係性を矢印などで表現します。こうして授業方法を可視化することで、教員が事前に準備すべき事柄を把握したり、方法ややることの過不足がないか確認したりできます。

適宜、講師およびファシリテーターがアドバイスをしたり、参加者同士でコメントしたりしながら、ブレンド型授業を考案していただきました。

開催後のアンケート結果

アンケートの結果、授業デザインツールキット、授業デザインシート、授業デザインボードのわかりやすさや役立度などについて、参加者全員が「ややそう思う」「とてもそう思う」と回答していました。なかでも「ページに掲載されている内容は,授業設計について理解するうえで、わかりやすい構成になっていましたか?」の項目については「ややそう思う」が大半を占め、「今日の研修を聴きながら内容がより深まった。解説動画だけでは得られないことを聞けた気がするので」という意見が聞かれました。話題提供で「リビルド法」の事例紹介をしたことにより、理解が深まったことが伺えるとともに、ツールキットの内容をよりわかりやすく使いやすいものへ改善していく必要性を感じました。

また感想として、「他の先生方の授業の進め方について知ることができ、とても参考になりました」「授業について迷っていた部分について、アドバイスを頂けたのはとても良い機会でした」「教員となって日が浅いのもったため、ワークショップの内容が難しいと思うことがあった。また、ワークショップの展開が早くついていくのに必死だった。もう少し余裕をもって取組めれば良かったと思います」などの意見が聞かれました。ありがとうございます。

今後、OEセンターでは、授業デザインツールキットを用いた授業設計・改善のワークショップを継続的に行っていきます。ツールキットを実際に活用していくなかで、より使用する意義・意味のあるものに改良できればと考えています。

今後とも、北海道大学オープンエデュケーションセンターをよろしくお願いいたします。